埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 505
■ 種類 学会発表
■ タイトル 曝気処理による河川底質中ノニルフェノールとその前駆物質の削減
Reduction of Nonylphenol and Its Precursors in River Sediment by Aeration
■ 著者 茂木守  Mamoru Motegi  埼玉県環境科学国際センター
野尻喜好  Kiyoshi Nojiri  埼玉県環境科学国際センター
細野繁雄  Shigeo Hosono  埼玉県環境科学国際センター
河村清史  Kiyoshi Kawamura  埼玉県環境科学国際センター
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元
■ 出版年 2005
■ 誌名・巻・号・年 日本内分泌攪乱化学物質学会第8回研究発表会要旨集、p305、平成17年9月28日
■ 抄録・要旨  ノニルフェノール(NP)、ノニルフェノールエトキシレート(NPnEO:n=1-15)、ノニルフェノキシ酢酸類(NPnEC:n=1-10)で汚染された河川底質を室内で曝気処理し、各物質の削減効果を調べた。なお、NP、NPnEO、NPnECの合計をNPsとした。  実験開始時の底質中NPsに対するNPの割合は約90%を占めた。曝気系の底質中NPsは161μM/kg-dwから17μM/kg-dw(64日目)に減少した(89.4%減、半減期17日)。一方、非曝気系では154μM/kg-dwから103μM/kg-dw(64日目)までしか減らなかった(33.1%減、半減期107日)。NP、NP1EO、NP2EOの初期濃度に対する64日目の減少率は、曝気系で95%、78%、78%、非曝気系で33%、25%、21%であった。曝気処理は非曝気系よりも、底質中NPsを速く低減できた。64日目の水中NP濃度は曝気系で21μg/Lから0.2μg/L(半減期4.6日)に、非曝気系で15μg/Lから6.2μg/L(半減期24.7日)に減少した。曝気処理は底質だけでなく、同時に処理した水に対しても、高いNP削減効果を示した。
■ キーワード 河川底質、ノニルフェノール、ノニルフェノールエトキシレート、ノニルフェノキシ酢酸、曝気処理

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